日本の伝統的なお酒といえばもちろん日本酒ですが、清酒の販売量は年々減少しており平成8年の販売数量に比べ平成18年の販売数量は約半分にまで減少しています。(国税庁統計データーより)
10年間の間で半分近くまで減少しているようなその背景には焼酎やビール、発泡酒などといった別の酒類への移行が最も大きな原因と思われます。焼酎、ビール、発泡酒、果実酒、リキュールなどの販売数量は清酒の販売数量とは逆に増加しており年々増えています。またもうひとつの原因としては平成8年ころを境に国内の総酒類販売数量自体が減少しているところにもあります。日本国民が年々お酒を飲まなくなってきているということです。
さて年々販売数が減少傾向にある日本酒(清酒)ではありますが、その歴史は古く一説によると紀元前4800年頃に中国で始まった稲作で米酒が作られそれを日本に輸出されたのが日本酒の起源とあります。しかしながらこの説は無理な点も多く見られあまり支持はされていないようです。
酒の記述がある最古の記録としては3世紀末に書かれた魏志倭人伝にその記述があったようです。しかしながらその記述ではそのお酒が日本酒であったかどうかは不明なようです。
そのように日本酒の起源においては定かではない部分が多いのですが、縄文時代より弥生時代にかけて水田稲作農耕が始まったとされており、その同時期に米を原料とする日本酒がつくられるようになったのは間違いないようです。ですので日本酒の歴史を紐解くに当たっては水田稲作農耕の始まりといったものが非常に密接に関連してきますが、現在では水田稲作農耕の始まりもいまだ解明されたいない部分が多いようです。
その後時代はすぎ西暦689年(飛鳥時代)には朝廷による朝廷のための酒造体制が出来上がったようです。酒部(さかべ)と呼ばれる部署で酒造がおこなわれたそうですが、今日の杜氏にあたる酒造技術者も酒部と呼ばれたようです。その頃より酒造の技術がどんどん進歩し様々な製造方法などが考えられたようです。
日本酒を飲むときは太古の酒部の思いを考えながら飲むとひと味違うのかなと思いました。